アルツハイマー病について理解を深めて、治療に専念しよう

タウと呼ばれる物質

アミロイドベータとタウ、そして糖尿病との関係

現在アルツハイマー病はアミロイドベータとタウと呼ばれる物質が、年月をかけて脳に過剰に蓄積されることに伴い発症する、というのが最も有力な説です。 しかしアルツハイマー病のメカニズム、客観的な診断基準、効果の高い治療法、確実な予防法、全てが研究途上にあります。 ただ加齢のみならず、生活習慣もアルツハイマー病の発症や悪化にかなりの影響を与えることは分かってきています。 糖尿病患者にアルツハイマー病を併発する方が多いことも、統計的にはっきりしてきており、アルツハイマー病を脳における糖尿病ではないかとする説もあります。 つまり脳血管内の糖分が、脳の神経細胞に上手く吸収されないために病が引き起こされているとする説です。

続々と報告される、リスクを下げる生活習慣

前述の通り、アルツハイマー病の決定的な治療法の確立は現在なされていませんが、リスクを下げる生活習慣は分かってきています。 他の生活習慣病の予防、治療法と同じくバランスの取れた食生活、適度な運動、規則正しい生活、十分な睡眠、ストレスの軽減などです。 最近改めて、野菜や果物の摂取や運動、芸術的創作活動、他者との交流が、アルツハイマー病のリスクを下げることを証明する統計報告もありました。 また、逆にリスクを上げるデータがあらわれたとして発表されたものとしては、睡眠不足や上記にも記した糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などがあります。 予防のみならず、早期に発見すれば、これらの生活習慣の改善が治療に役立つこともはっきりしてきています。